EXHIBITION

しょうぶ学園より 濵田幹雄展

2024年11月2日(土)- 11月17日(日)
11:00 – 18:00
November 2 – 17, 2024

休廊日 11月7日(木)・11月14日(木)

濵田幹雄 Mikio Hamada 1956-2023
1976年よりしょうぶ学園での生活がはじまる。1999年〜2008年に刺繍の制作をしていたが、近年は和紙、造形班に所属。刺繍については、使用する素材にこだわりがあり、納得するまで工房内の素材を探す。何か訴えたいことがあっても、自発的に訴えることが少なく、黙って作品を眺めて考えている。刺繍を始めた当初に比べると、だんだん手法が大胆になり、ネットに裂き織り用の裂いた布を通したり、ロープなどのひもを使ったりと造形的な要素を取り込んで制作していた。
絵画については、躊躇することない線で隙間を埋めてゆく。補色同士の色違いは、視力が弱く視野狭窄という眼の障害が影響していると思われるが、相反する色と大胆な筆の運びは力強く動きのある画面を創り出している。2023年没。

このたびの展示について
アートや音楽などの創作活動を通じ、障がいを持つ人々の創造性を育む「しょうぶ学園」。本展では、1970年代からしょうぶ学園で制作を行う濵田幹雄さんの作品30点をご紹介します。濵田さんの作品は、SHOBU STYLE作品の代表格として、さまざまな美術館で展示がなされています。視野がかなり狭い視野狭窄という目の疾患を持ちながら、線や丸といったシンプルな形が連続する作品を力強いタッチで描き続けてきました。