▶︎画廊情報

ヒロ画廊 代表 廣畑政也
▷所在地  〒648-0043 和歌山県橋本市学文路861 >>地図
▷代表電話 0736(32)8320 ▷メール  mail@hiro-gallery.com
▷営業日  展示会開催中・不定休   ▷営業時間 11:00〜18:00
▷登録   美術品商 和歌山県公安委員会許可第65101000032号

💡新しい駐車場(2020年〜)をご確認の上、ご来場ください。

▶︎展示予定
2023年12月09日( 12月24日()坪内好子展(絵画)
2024年01月13日( 01月28日()真鍋井蛙展(篆刻・書画)

▶︎画廊の思いと歩み

ヒロ画廊のホームページへお越しいただき、ありがとうございます。
毎月の展示会企画をはじめ、ご来場の皆さまには、お気に入りの絵画や美術品を見つけていただいています。

代表の私は、40年前に美術商の業界に入り、関西での画廊勤務を経て1997年に独立し、現在の地に画廊を設立しました。ヒロ画廊に初めてご来場された方には、普段ご紹介している作家や作品、画廊主の好み、画廊の成り立ちなどをまずお知らせしています。

のどかなこの地で、画廊を維持出来ていますのも、情熱をもって作品を制作する作家の方々、ご愛顧を賜わりましたお客様方のおかげです。培った経験と信頼をもとに、今後も皆さまの日常を豊かに出来る美術作品をご紹介してまいります。

2023年10月吉日
代表 廣畑政也
投稿日: カテゴリー toppage

萩原榮文

ヒロ画廊 代表 廣畑政也(以下、廣畑) 萩原先生の作品を初めて拝見したのは、ヒロ画廊を創業する3年前の1994年、橋本市内在住の方の応接間でした。作品を見て「マチエールがとてもきれいな作家ですね」と、その方と語らった記憶があります。「近くで油絵をされている萩原先生の作品です」と、ご紹介いただいて。

萩原榮文(以下、萩原) その方は中学校の教員をされていましたが、志に沿われて医学部に進まれてお医者さんになられた、努力の「先生」です。大事にしていただきました。

画家 萩原榮文

廣畑 先生のご略歴を改めて拝見しますと、武蔵野美術大学で麻生三郎(1913-2000 東京都出身・画家 武蔵野美術大学名誉教授)さんから大変影響を受けられています。そのほか、三雲祥之助(1902-1982 京都府出身・画家 武蔵野美術大学教授)さんなど、当時の著名な先生方に萩原先生は指導を受けられています。学生の頃、林武(1896-1976 東京都出身・洋画家 東京藝術大学美術学部教授)さんに評価を受けて驚いたことがある、という話もありましたね。

萩原 在学中に学内であった批評会で、私の作品を絶賛していただいたことがありました。大学一年生のときでした。気になった作品を助手に運ばせて、講堂に一堂に並べて、私の作品が目に留まったようで「この作家は将来大いに期待できる」と言っていただき、今でも心に残っています。今思うと林先生に師事してついて行ったら、画家としてもっと有名になったかもしれませんが……私は麻生三郎の作品と生き方が好きでしたからね。

学生当時、林武に評価を受けた作品。
【売約済】萩原榮文「静物」(油彩画・作品サイズ F12・制作年 1954年)


廣畑 萩原先生のことなので、学生時代は無我夢中でペンを取られていたと思うんです。30年前に初めて拝見した作品が、マチエールは麻生三郎と共通したものがあって「稀有な作家がいてる」と当時の私は記憶していました。

萩原 森芳雄(1908-1997 東京都出身・画家 武蔵野美術大学教授)先生にもご指導を受けました。ずいぶんと叱られましたけど。「こんなこと描いてるなら、お前は田舎へ帰れ」なんて言われて。

廣畑 今の時代、そういう風に学生さんと接すると親御さんからクレームが入りそうですが……。

萩原 晩年は「そんなこと言ったけ?」と言われておられましたが(笑)。

ギャラリーとアトリエを兼ねた萩原の自宅

廣畑 さて、萩原先生にとって「絵を描く」ということ、美術表現とはどういうことなのでしょうか。

萩原 (しばらく黙り込まれ)……単に絵が好きだから描いてきた、ではないんです。自分の生き方そのものを表現したい、その手段が「絵」だったと思うんですよね。だから風景や景色を捉えても「綺麗だから」「印象に残るから」描く、ということは一切なくて。自分の内側から出せるものをモチーフに選んで、私は絵を描き続けてきました。

廣畑 萩原先生の個展は、ヒロ画廊では初めての開催で、画業を回顧いただくラインナップです。「奈良の五條に、こんな洋画家がいるんだ」ということをより伝えないといけませんからね。

萩原 榮文(はぎはら・えいぶん)
1935 奈良県五條市に生まれる
1953 奈良県展に受賞
1955 自由美術協会展初入選
1957 初個展 於 吉祥寺
1958 武蔵野美術学校西洋画卒業(現 武蔵野美術大学)以降、麻生三郎氏に師事
2002 萩原榮文回顧展 於五條市立五條文化博物館
2010 平成遷都1300年記念事業
2010 萩原榮文鬼展 開催
2010 藤岡家住宅(奈良県五條市)
2010 東京鬼展 奈良まほろば館(東京日本橋)

【売約済】坪内好子  mener qu en bateau Vll

商品番号 YT-001
作家名 坪内好子
作品名 mener qu en bateau Vll
技法 版画/エッチング、金箔
作品サイズ 44 x 59 cm
価格 お問い合わせ

坪内 好子(つぼうち よしこ)
1966 東京生まれ
1989 女子美術大学芸術学部絵画科版画専攻卒業
2005-2007 ブラチスラヴァ(スロヴァキア)美術アカデミーにてデュシャン・カーライに師事
現在、日本美術家連盟所属 《コレクション》 黒部市美術館・ロサンゼルス・カウンティ美術館・女子美術大学・ブラチスラヴァ美術アカデミー

投稿日: カテゴリー ec