壺と花器展

2018年3月2日[金]ー 3月11日[日]
11:00am -6:00pm

大島 結 Yu OHSIMA
1975 和歌山県生まれ
1998 信楽窯業試験場にて研修
1999 窯元にて修行(-2003)
2006 築窯(穴窯)
2007 初窯を焚く
和歌山県田辺市長野・高尾山の中腹で土地の土を水簸し、蹴ロクロで成形し、主に梅の木を薪にくべ、穴窯で焼成している

川野恭和 Michikazu KAWANO
1949 鹿児島県曽於郡志布志町生まれ
1974 愛知県立瀬戸窯業専修訓練校卒業 瀧田項一氏に師事
1980 鹿児島県大口市に築窯
1981 日本民藝館展初入選
1984 国展初入選
1985 国展前田賞受賞
1991 日本民藝館展奨励賞受賞
2003 国画会会員に推挙 現在 国画会会員

髙橋直樹 Naoki TAKAHASHI
1951 東京生まれ
1974 日本大学理工学部交通工学科卒業 ガラス工芸家・矢野担先生に師事 ガラス制作を始める
1975 岩津硝子(10年間)吹きガラス職人として勤務
1981 吉野芸術村に築窯 吹きガラス作品制作開始
1983 明日香村阪田に築窯 自宅兼工房(明日香むらの吹きガラス)立ち上げ
1984 東急ハンズ大賞 デザイン賞
2017 あべのハルカスにて個展

松形恭知 Kimitomo MATSUKATA
1951 東京生まれ
1997 第71回国展入選
1998 第2回益子陶芸展審査員特別賞
1999 第15回日本陶芸展入選
2000 日本民藝館展入選 以後、国展、益子陶芸展、日本陶芸展、日本民藝館展などに入選、入賞
2006 国画会工芸部準会員推挙 宮崎県国富町三名に築窯 以後、各地で個展を続ける

三星善業 Yoshinari MITSUBOSHI
1951 和歌山県・高野山に生まれる
1980 目黒威徳氏に師事 森岡成好氏に師事
1986 高野町神谷に築窯 独立
1996 高野町杖ケ藪に穴窯築窯
現在、高野町杖ケ藪(旧杖ケ藪小学校)で穴窯による灰釉と焼き〆の作品を制作

岡田まりゑ

―今日は東京都武蔵野市吉祥寺に来ました。こちらは、メディアの調査による「関東の住みたい街ランキング」でもおおむね上位で、若者が多い瀟洒な街というイメージがあります。

岡田 少し前まではそうでしたけど、今はどうでしょう、普通の街になってきたような気もします。

ー今の話題はあくまでイメージですが、情報との接し方、捉え方で普段から気をつけていることはありますか。 

岡田 たとえば、地上波のテレビ番組は見ないですね。若い人はもっと見ないんじゃないですか?ウェブですと、SNSは仕事の一環として情報発信などはしますが……見ていると、知らなくてもいい情報も多いなぁということもありますね。自分が発信するときも、どういうことを発信するべきかということはとても吟味しています。ただ、昔と違ってSNSをきっかけに新たな仕事も生まれることもあるので、否定ばかりは出来ないです。あと、他の作家さんの作品をホームページなどで拝見して常日頃感じることは、会場に足を運んで実物を見に行った方が断然「良い」ということです。ウェブ越しですと、作品の良さがあまり出ていないケースもありますね。

―作品の良さという点で、岡田さんの作風では、一色多版刷りによるマチエール(※ 作品表面の肌合い。用いられている絵具の材質感や厚塗、薄塗りなど絵具の層の違いから受ける重厚さや滑らかさ)が特徴的です。

岡田 マチエールは実物をぜひ見ていただきたいです。最近は、ウェブ上で容易に作品を発信できる傾向にあるので、(それに反して)マチエールをより強調した作品を制作しています。違いを表現したいじゃないですか、ディスプレイ越しと本物の違いを。

―意外と反骨的なところがおありですよね。

岡田 (制作で)現状維持はあり得ないと常々思っています。現状を保とうと思ったら、今していることを常に新しくていかないと、という気持ちがあります。何もしないでいると劣化してしまうような……その辺りで、ここ2、3年は悩みも多かったですね。作家業や画業に携わる方は、毎日描いてしまう、気がつくと描いてしまうタイプの方が多いです。でも、私はそうではなくて、自分の気持ちの高ぶりが高まって決心がついたときに描くタイプなので、(気持ちを高めることに)日頃からの精進が必要です。エネルギーが集まったときに発散するタイプですね。年中それは無理なので、高めるためにヨガに通ったり、展示会を観に行ったり、考えて勉強をして、それを繰り返しては気持ちを整えています。ですので、天才肌の芸術家ではないです。

―制作のモチーフについてですが、岡田さんの作中には舟や家、椅子が多いような気がします。ルーツはどこかにあるのでしょうか。

岡田 幼い頃、具合が悪くて家で寝ている時間が長い時期がありました。昭和の昔の家でしたので、天井は杢目でした。寝ながらその模様を眺めて、静物画になぞらえてみたり、旅をするように空想をして、心の糧にしていました。体は動けないんだけど、どこかに行っているようでうれしかったですね。おこがましいけど、自分の作品は誰かにとってそういうものでありたいです。心が少し和らいだり、気分転換出来る作品であればいいなと思っています。

―最後に、岡田さんの好きな場所ということで、武蔵野八幡宮に行きましょう。

岡田 あまり外に出掛けるタイプではないのですが、武蔵野八幡宮にはよく行きます。林のように木がたくさん並んでいるので、日頃のリフレッシュにはちょうど良いです。もっとたくさん自然に触れたいときは、井の頭公園に出掛けますね。(【下写真】境内に立つケヤキの杢目を見ながら)こんな緑青の色合いの作品を作れたら、最高でしょうね。


しじま(2012年/エッチング/ 59㎝×84.5㎝)

[略歴]
岡田 まりゑ(おかだ まりえ)
横浜に生まれる
武蔵野美術大学別科実専科油絵専修研究過程卒業
Exhibition 1980
日本版画協会展(以降2014年まで毎年出品)
1991 日本具象版画展〔優秀賞〕
1995 第63回日本版画協会展〔準会員賞〕 第29 回文化庁現代美術展
1996 第2回国際ミニプリントビエンナーレ〔受賞〕(ビルニス/リトアニア)第6回ミヤコ版画賞展〔大阪画商相互会賞〕
1997 第1回ミニプリントビエンナーレ(クルージ/ルーマニア)〔受賞〕
2003 INTERNATIONAL EXPERIMENTAL ENGRAVING BIENNIAL (ルーマニア)
2008 第4回山本鼎版画大賞展 〈サクラクレパス賞受賞〉
2011 Splitgraphic International Graphic Art Biennial (クロアチア・招待作家)
2012 ノボシビルスク国際版画トリエンナーレ(ロシア,招待作家)
2015 日本の現代版画展 (ドブロヴニク近代美術館/クロアチア) PULUS-ULTRA2015 (スパイラルガーデン/東京)
2016 Splitgraphic International Graphic Art Biennial (クロアチア・招待作家) Tribuna graphic 2016 (Cluji napoca art museum/ルーマニア)
アワガミ国際ミニプリント展2017
2017 19th International Print Biennial Varna 2017 (Varna City Art Gallery/ブルガリア)

個展:
ギャラリーHiro&Y/クレイギャラリー/ギャラリーHIBELL/ギャラリーJin/オフィスIIDA/ギャラリーOII/ Zaギャラリー/ザ.トールマン コレクション/養清堂画廊/ギャルリ アンヴォル-北海道/Watermark arts & crafts/日野画廊−愛媛/ギャラリー美游館−大阪/由美画廊−静岡/ギャラリーキャッツ愛−富山/パレット画廊—山口/木星舎—愛媛/アートギャラリータピエス-兵庫/ギャラリーアルトラ−石川/眉峰画廊 -徳島・/アートガーデン- 岡山/みさき画廊-大分/羊画廊-新潟/ヒロ画廊-和歌山/画廊憩ひ.-佐賀 など
収蔵:
佐喜真美術館(沖縄)
ニューサウスウェールズ州立美術 (オーストラリア)
クルージ国立美術館(ルーマニア), ティコティン美術館(イスラエル)
グラフィクセンターギャラリー (リトアニア ),ノボシビルスク州立美術館(ロシア)