川口紘平展


2017年6月16日[金]— 6月25日[日]
11:00am -6:00pm

[略歴]
川口 紘平 Ko-hei KAWAGUCHI
1979 大阪摂津生まれ
2000 大阪デザイナー専門学校卒業
2002 個展・パステルハウスM/大阪・天神橋
2004 欧美国際公募キューバ美術賞展・優秀賞、個展・パステルハウスM/大阪・天神橋
2006 欧美国際公募フランス美術賞展・入選
2007 HERATLAND KARUIZAWA DRAWING BIENNALE・入選
2008 個展・Night Market 2F/大阪・福島
2009 個展・Casa La Pavoni/大阪・北新地 個展・炭味家/大阪・福島
2010 個展・Green Art Gallery/兵庫・尼崎、 個展・長崎浜屋百貨店/長崎・浜町
2012 個展・大丸心斎橋店 特選ギャラリー、個展・長崎浜屋百貨店/長崎・浜町
2013 個展・仙台三越 アートギャラリー/仙台、IFA展(IFA国際美術協会) 招待出品/大阪市立美術館
2014 個展・心斎橋大丸 美術画廊 / 大阪、 IFA展2014(IFA国際美術協会)/ 招待出品/大阪市立美術館
2015 個展・仙台三越 アートギャラリー/仙台、個展・東武百貨店 池袋店 / 東京、IFA展2015(IFA国際美術協会) / 招待出品/大阪市立美術館 個展・BAR 㐂坐吽 1F/大阪・福島
2016 個展・東武百貨店 池袋店 / 東京
2017 個展・岡山高島屋 / 岡山、 個展・さいか屋藤沢店 / 神奈川、個展・米子高島屋 / 鳥取
2018 個展・Casa La Pavoni / 大阪・北新地

クラフト展 杉田修一・大久保弥一・赤松功

2017年6月2日[金]— 6月11日[日]
11:00am -6:00pm

[略歴]
杉田 修一 Shyuichi SUGITA
1953 倉敷にて生まれる 1975 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業 修復研究室の歌田真介氏の元で素材などの研究をする
1987 倉敷の自宅にて絵画教室を開設し、西洋古典の模写やオリジナルの創作に励む 以降毎年個展を開く 
1988 朝日カルチャー「テンペラ」・「油彩画」講座開設 以降、岡山
    天満屋、丸善シンフォニービル店、倉敷エルパティオ等で個展を毎年開催
1994 第11回ハンズ大賞入選 
1996 朝日現代クラフト展入選
1997 年賀状、岡山県内版に水彩画「岡山城」が採用される
1999 ふるさと切手の原画に採用される

大久保 弥一 Yaichi OHKUBO
1952 滋賀県八日市市に生まれる
1983 朝日陶芸展入選、滋賀会館ギャラリー個展
1987 朝日陶芸展入選、滋賀県展芸術賞受賞
1991 信楽世界陶芸祭コンペティション金賞受賞
1992 滋賀県立陶芸の森研修作家。
    個展・入選多数。

赤松 功 Isao AKAMATSU
1949 愛媛県生まれ 1972 武蔵野美術大学別科実技専修科 油絵卒
2010 個展 現HEIGHTS・ Gallery DEN 2011 中之条ビエンナーレ
2012 CAF・N展(埼玉近代美術館)、 個展(飯能 わたなべ画廊)、波動展(福島県)
2013 中之条ビエンナーレ 2014 国際野外の表現展(入間市AMIGO! )、個展(AMIGO! )

川口紘平

—川口紘平氏の個展に際し、大阪・東心斎橋にあるモルトバーにてお話しをうかがいました。

川口 マッカラン12年をロックで。

マスター かしこまりました。チェイサーもお付けします。

—私は…今日のマスターの気分でお願いします。

マスター では、今日は暑いのでグレンリベット12年のハイボールをお出ししますね。

—普段、出歩るかれるのはバーが多いですか。

川口 かっこつける訳じゃないんですが、美術館が多いですね。どっかでなんかやってへんかなって、気軽に。 批判的な目線で観に行くときもありますよ。夜はほとんどバーか、ご飯を食べに出歩いてますね。何回か通って、お店の方と仲良くなるというのも面白いですね。

—マスターのお店も、常連の方が新しい方を気さくに迎えられているような気がします。

マスター 確かに、ウイスキー専門という少しマニアックなお店なので、ご紹介から定着されるパターンが一番多いですね。

川口 (一番上の棚を眺めがら)ラベルで飲むとお会計がえらいことになりそうですね。

マスター 金額は全てボトルの裏に記載してますので、そっと見ていただいてもらっております。あんまり高いものをご注文されたら「大丈夫ですか?」とお聞きすることもございます。

—紘平さんは、若い頃からバーやお酒はお好きでしたか。今もお若いですけれども。

川口 今年38歳になりましたが…21歳の頃に友達や兄がバーで働き出したころ、家に空き瓶を持って帰ってきてもらっていました。それを題材に、片っ端からお酒 の絵ばかりを描いていましたね。空き瓶ばかり見てるのもなんなので、飲み始めたというか。「高いお酒の絵を描いて」と言われることもあるんですが、飲まないと描かないことにしてて…そしたら頂いたりしますね(笑)。

—制作中はやはり何か聴かれながら?

川口 音楽は絶対聴いてますね。昔は、聴いていた曲の情報や歌詞を絵に描いていたこともありました。ボンッと大きく絵がある周りに字がいっぱいあったりとか、お酒のラベルを題材にするなら「Macallan」という字がはみ出していったりとか。

マスター ウイスキーのボトルラベルや風景画を描かれるようになったきっかけというのは?

川口 お酒の絵はさっき話した友達の影響が強くて。風景画だと、パリの街並みがやっぱり憧れなんですよね。 20歳の頃、佐伯祐三という画家を知って、その人はしっかりパリを描いてはるんですけど、今まで絵画教室で習ってきたきっちりした奥行きや線が狂ってないか、という基本的なことを彼は完全に無視しているんですよね。 自由な線があったんですよね、佐伯の絵の中に。 「むっちゃ自由やねんな」って。そこから、やりたいことやったらええねんや、思って。でも、最初の頃はパリの風景を描くと、佐伯祐三みたいな感じにどうしてもなるから怖くて描けなかったですね。真似なんて言われるのも嫌だったので、(風景を描くのを)やめていたんですけど。初めてパリに行ったら「描いて良いわ」と思いました。生で見ると、描きたくてたまらなくなりました。佐伯祐三に似ていると確かによく言われますが、段々「違うことが出来てるな」っていう自分なりの自信が固まってきたので、最近はほとんどパリの街並みを描いています。

マスター パリにはよく行かれてらっしゃる?

川口 今まで、4回ですね。

マスター 1回だけ私も行ったことがありますが…非の打ち所がない街でした。圧倒されました。なんでこんなに爽快なんだろう、と。

川口 綺麗ですよね。丘に登ると、エッフェル塔や凱旋門も見えて。楽器なんて弾いたら気持ちええでしょうね。

—ライブをされると聞きました。

川口 たまに近所のバーでギター弾き語りもさせてもらいますよ。吉田拓郎とか井上陽水、泉谷しげる、松田優作…彼の『横浜ホンキー・トンク・ブルース』なんか好きですね。『プカプカ』って曲を出した西岡恭蔵って知らない? ー知らないですね。お父さまの影響ですか?

川口 父がピーター・ポール&マリーという古いフォークを聴いてて、彼らの『風に吹かれて』を知って、それはボブ・ディランが作ったということを知って、ボブ・ディランが大好きになって、彼を聴き出したら吉田拓郎が出てきて…それが中学校1年か2年の頃でした。だから、周りの友だちとは音楽の話なんて全然合わなかったですよ。そう振り返ると、音楽の影響というのは強いですね。今はパリの風景がメインですが、いつかもっと音楽の世界観を出せる絵を描きたいですね。

—今の作品には、ご自分で考えられた詩をプリントアウトした紙を貼り付けられたりもされていますね。

川口 伝統的な絵画団体の方からは「こういう風にしていいんですね」なんて驚かれたりもします。デザインの学校を出たりそういった仕事を一時していたので、グラフィック的な自由な感覚が自分の中には生きているのでは、と思っています。詩は読まれるのが少し恥ずかしいので、少しだけわかりにくくしていますが。

マスター (詩などを通じて)ストレートに自分の考えを訴えられる、ということは?

川口 (詩や文字の羅列は)ここに文字的なものがほしい、という感覚なんですよね。特に意味らしい意味は持たせていません。よく、絵に一から十まで数字を描いていたりするんですけど、見に来られた方はすごい意味があるのではと考え込まれる方もいらしたりします。ただ、僕の場合は、描いているときの勢いや思いつきが形になっているので、作品にメッセージ性は特に無いですね。

—作り手と受け手の思いが一致することは、確かに難しいかもしれません。

川口 受け手に合わせていたらきりがないですから。 作品タイトルのネーミングもその点難しいですね。やはり便宜上ないと困るので付けるのですが…絵のモチーフにしたレストラン名を単純に付けることもあります。 「(受け手に)そう思ってほしい」というネーミングはあまりしたくないですね。

マスター 作為的なことはあまりされたくない、と。

川口 「なんでもあり!」と思いたいんですよね、見る人も描く人も。

—当初デザインの道にすすまれたというのは、デザイナー志向があったのですか?

川口 いえ、芸大受験をしてて、京都市立芸術大学を目指していました。1浪しているときに「そこまで頑張って行く必要あるのかな」と疑問を持ったりして。当時の高校の先生には「絵描きは60歳でも新人と呼ばれる世界なんだから焦らなくていいんじゃない?」と言われたことも大きかったですね。そこから、とりあえず生計を立てるためにデザインの勉強をして、デザイン事務所に就職しました。新聞広告の仕事がメインでしたが、ストレスも溜まったりして割とすぐに退職しました。ラガブーリン、ロックでください。

—いまさらですけど紘平さんって、よく話されますよね。寡黙な方とよく思われるのでは?

川口 思われるんですよね、寡黙でクールなんじゃないか、とか。でも、個展で会場に在廊した日はお客さんにおもろいこと言おう言おう思っていますね。 ー大阪人らしいですね。

川口 お酒飲んだら特に喋りますね。だから、昼間はあんまり喋らないですよ、前の晩のお酒も残っていたりして。これだけ喋るようになったのはバーに行くようになってからですよ、知らない人と隣になったりして、お喋りして、そんなんの繰り返しですよ。

—デザイナー志向ではなくて、やはり画家になりたかったということで。それは小さいときから?

川口 幼稚園の時から画家になると思ってましたね。 資格やテストもないですし。今ほど仕事として絵を描いていないときでも、家でイーゼルを立ててキャンバスを置いて、特に何を描くというわけではないのですが。 そういう空気感に自分が酔っていたところもありました。

—紘平さんがパリの街並みを見て「描きたくてたまらなくなった」という衝動…芸術家はそういう衝動を持たれている様な気がします。音楽家、彫刻家、陶芸家、…楽譜を書かずにはいられない、彫らずにはいられない、手を動かさずにはいられない。そのような内面から湧き出る感覚というのは特別な才能なのでしょうか。

川口 誰しも持っている感覚なんだろうとは思います。それはある種の欲望なんですよね。「何かしたくてむずむずする」っていうのが。だから、ある意味そういう(芸術)活動を続けている人は「子ども」なんだと思うんですよね。欲望に忠実な。描きたくてたまらへん、でも色んなことあるから出来へん、っていうのが大人になったらわかるじゃないですか。やりたいことをやるための環境づくりは大人になっているのかもしれないですけど。自分の中にある、根本にある…欲望を吐き出したいというのは「子ども」の延長なんちゃうかな。 ラガブーリン、おかわりください。段々こういう考えに固まってきたというのはあります。若いときは、画家って人とは違う特別なこだわりがあらないかんやろか、とか。でも、そんなプライドは自分にとってはふさわしくないな、と思うようになってきて。

—個性を求めて、没個性になるというような。

川口 そうそう。人が感動するような絵を描こうと思ったら、人のこと知らなあかんし、人とちゃんと喋るということが出来ないと…感動させるということは出来ない、と。百貨店や画廊での個展となると、みなさん緊張して来られたり質問されるんですね。そんなときは、描いている時に演歌や英会話が流れてしまうことを話したりして。 でも気軽な話をしても、来られた方はやっぱり目に見えてるものに「すごい」と思ってもらっていて、そこに現実があるわけやから、蔑ずんでは見られていないですよね。そういう、日頃の背景も交えたりすることで、心の紐がほどけたら…もっと純粋に絵を見れるんとちゃうんかな

(売約済)Cafe Chappe(アクリル・キャンバス/2015年 95㎝×95㎝)

[略歴]
川口 紘平(かわぐち こうへい)
1979 大阪摂津生まれ
2000 大阪デザイナー専門学校卒業
2002 個展・パステルハウスM/大阪・天神橋
2004 欧美国際公募キューバ美術賞展・優秀賞、個展・パステルハウスM/大阪・天神橋
2006 欧美国際公募フランス美術賞展・入選
2007 HERATLAND KARUIZAWA DRAWING BIENNALE・入選
2008 個展・Night Market 2F/大阪・福島
2009 個展・Casa La Pavoni/大阪・北新地 個展・炭味家/大阪・福島
2010 個展・Green Art Gallery/兵庫・尼崎、 個展・長崎浜屋百貨店/長崎・浜町
2012 個展・大丸心斎橋店 特選ギャラリー、個展・長崎浜屋百貨店/長崎・浜町
2013 個展・仙台三越 アートギャラリー/仙台、IFA展(IFA国際美術協会) 招待出品/大阪市立美術館
2014 個展・心斎橋大丸 美術画廊 / 大阪、 IFA展2014(IFA国際美術協会)/ 招待出品/大阪市立美術館
2015 個展・仙台三越 アートギャラリー/仙台、個展・東武百貨店 池袋店 / 東京、IFA展2015(IFA国際美術協会) / 招待出品/大阪市立美術館 個展・BAR 㐂坐吽 1F/大阪・福島
2016 個展・東武百貨店 池袋店 / 東京
2017 個展・岡山高島屋 / 岡山、 個展・さいか屋藤沢店 / 神奈川、個展・米子高島屋 / 鳥取
2018 個展・Casa La Pavoni / 大阪・北新地

コボコーヒー

小堀博史(コボコーヒー株式会社 社長、以下 小堀) 橋本さんが、12年前にお客様としてお店に来ていただいてからお付き合いが始まりましたよね。

橋本康彦 オープンして2年目ぐらいだっけ?美味しい本物のコーヒーとパンが大好きなんだけど、京都から千早赤阪村に引っ越してきてから、ずっと探してたのね。それで三日市町駅の前に「こんな所にコーヒー豆屋さんがある!」って見つけて、次第に行き着けになってね。豆もいつも60種類もあるからいろいろ試せるしね。小堀さんとはお付き合いが長いよね、共通の趣味はないけど(笑)。

小堀 私の方は、橋本さんから「京都で展示会するから、見に来てください」と誘っていただいて。行ってみると作品に私も妻も圧倒されて。次第に工房にもお邪魔させてもらったり、ここのお店にも羊の彫刻(写真左上)を飾らせてもらようになりました。

橋本 ヒロ画廊は、コボコーヒーと画廊に来てる西本さんを通して一昨年知ったよね。先に画廊に行ってみた小堀さんから話しを聞いて「橋本さんも行ってみてくださいよ」って。そこから、ヒロさんとはお付き合いが始まったよね。去年の2月は画廊で個展もしてもらって。

小堀 そういう美術に関するお話を聞くようになって、一門の系統を聞いたら、橋本さんの師匠にあたる澤田政廣さんが高村光雲の孫弟子なんですよね。光雲の「老猿」は、僕らみたいな素人でも印象深いんですよね。美術の教科書にも載ってますし。で、橋本さんと知り合ってから関心も湧いて東北に旅行したときも、岩手の花巻市にある高村山荘にも行ってみましたね。光雲の息子の高村光太郎が、乙女の像を造るために住んだという。あそこも、うまいこと保存してあって趣があって良い所でしたね。

橋本 親子でも生き方がそもそも違うんだよね、光太郎は芸術家肌で、光雲は江戸っ子の職人肌だからね。ちょっとこんな風に、画廊に行きだしてから小堀さんたちとの間でも話題や人の輪が少し増えたよね。

コボコーヒー三日市町店
〒586-0048 大阪府河内長野市三日市町 231-6
電話番号:0721-60-5005
営業時間:8:00~19:00
定休日 :金曜 駐車場 :あり
http://cobo.coffee/